ヴァルーン

2001年宇宙の旅のヴァルーンのレビュー・感想・評価

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
3.7
ノーマルなSF映画ですらたまに最初の設定とかについていけなくなる自分が見るのは早すぎた映画でした。 ほんとマジどゆこと??
まず、セリフがほっっとんど無い。 もちろん落ち着いた会話の部分は少しあるけど、ワンチャンあのシーン全部切り取っても多分この映画の魅力は変わらない。「HAL、ドアを開けろ」だけで良いかも笑

で、たくさんの人がレビューに書いてる「睡魔」についても納得。 あんなクラシックだったりミステリアスな音楽とともに何かもわからんトリップしてんのか?ってくらいの映像を喰らえば誰だって眠くなります。

ただこの映画の凄いところはなんと言ってもこの時代にここまでの宇宙を表現してるところ。有人宇宙飛行は公開数年前に達成したとしても、1968年なんて人類初の月面着陸の前年。鬼才すぎる。
人間が月に立つよりも早くキューブリックはその遥か遥か先に立っていたようです。
そして凡才な私は想像力で地球すらも抜け出せられないことを思い知らされたのでした。