蒼井ことり

2001年宇宙の旅の蒼井ことりのネタバレレビュー・内容・結末

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

2001年というタイトルからしみじみ感じるのは、2001年なんてとっくに過ぎちゃったということで、我ながら驚きというか、実感伴わないというか。
2000年代を生きれるラッキーさをふと省みながら鑑賞。

宇宙とクラシックの組み合わせ素敵。
孤立無援の宇宙でAIの反乱。
あまりに怖くて、自分だったら気が狂うか、絶望して自暴自棄になりそう。
このあたりはサスペンスフルなパートで、ハラハラして目が離せなかった。

が、そこに辿り着くまでがとにかく(無駄に?)長く単調で、身も蓋もない言い方をすれば「眠い…」。

AIとの対決後、木星に突入し、不気味で怖くて、ドギツイ色彩の映像がひたすら続く。
泣きたいほど不安を煽られてからの…ひとんちの部屋。。

一瞬、
(エ…?何が起きた??)
(ン?どゆこと??)
という感じ。
なにこの驚きのセンス、すごいと思うと同時に、ぽかーんと置いてきぼり感。
シュールすぎて意味不明すぎる。

ぶっちゃけラストが拍子抜け。
期待させといた挙句これかぁ。というのが凡人なわたくしの忌憚なき反応。
長い長い映画で、眠気を堪えて堪えて、怖さに耐えて耐えて、たどり着いたオチがコレかーって、ちょっとがっかり。

でも、長年見なきゃ見なきゃと思ってなかなか見れなかった本作、上映してくれてほんと良かった。
家だと途中でやめちゃったり、途切れ途切れの鑑賞になるかは、映画館じゃなきゃ、逆に見れないタイプの作品。すごいセンスの塊ではある。
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