シミステツ

2001年宇宙の旅のシミステツのレビュー・感想・評価

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
3.6
リヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」は有名すぎるよね。

近未来的な話かと思っていたが、人類のはじまりから描き、モノリスの存在が知能を与えたというのがおもしろい。HALのように人間を脅かす存在が出てくるのはいい示唆になっているね。

無音の作り方をはじめ音作りも臨場感が出て良い。半世紀以上も前にこの宇宙の世界観を作り込めたのはすごいの一言。宇宙服を着た中の人物カット(アイアンマンとかに通ずる)はここから生まれたのかな?ラスト30分のシークエンスはカラーグレーディングも独特で瞳のアップのカット(瞬きのたびに変わる色彩)とが印象的。キューブリックらしい悍ましさみたいなものもあった。