このレビューはネタバレを含みます
俗世界とカオスな精神世界が表裏一体にある世界観、好きだな。
彼女の狂った世界を見せられるだけだと思ったら、時々恋愛とか家族とか何気ない街の風景とかそっけないものが一色単に組み込まれていて不思議と引き込まれる。
カントク（マジの監督）の冴えなくて、逡巡を外に表現しない男の雰囲気がなぜかカッコよくみえちゃう。
あと映像は時間を持て余した人間の暇つぶしか弱さを抱えた人間の逃避先でしかないみたいなセリフとか。さらっと出てくるセリフひとつひとつが重みがあるというか。
色々と語るのも野暮かもだけど僕は好きな作品、ずうぅと観たくてみれてよかった
