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蛇精の淫
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『蛇精の淫』に投稿された感想・評価

◎もう一つの瀬ぶり物語or破戒&蛇の耳なし芳一

1960年 新東宝 モノクロ 78分 シネマスコープ
*鑑賞から時間が経過したため忘れました

冒頭のナレーションからして「信州飛騨」と高校の日本史のテストで書いたら赤点くらう大間違いを平気でかまして来る。
念のため確認しておくが、信州=信濃国(現在の長野県)と飛騨国=飛州(現在の岐阜県北部)は律令国制で隣り合っていても完全に別の国である。

かつて白蛇を助けた青年蓑吉(浅見比呂志)は、今度は山中で倒れていたところを助けた庄屋の娘お絹(小畑絹子)から懸想される。

【以下ネタバレ注意⚠️】







蓑吉は、箕作りなどの竹細工で生計を立てる部落に住み、母親からは部落の者はここから出たら暮らしていけんし、出たら二度と戻れない、と強く言い聞かされている。

庄屋の伴泰蔵(林寛)の方でも、部落の人間と付き合うなんて、とんでもない、という話になる。

ときどき誤解している人を見かけるが、「部落」はもともと集落の意味として日常的に使われる言葉で、「部落」単独では被差別部落という意味はない。

しかし、本作では「部落」の住人側も、その外の人間も、「部落」の住人に対して明らかな差別意識を現している。
また、地域的、時代的な違いがあるので慎重に扱うべき事柄ではあるが、江戸時代には被差別部落の生業の一つに竹細工が行われていたことも知られている。

*1 吉村公三郎監督『越前竹人形』レビュー(2024.9.14投稿)参照

*2 香川人権研究所 今月の瓦版 (2010年10月)
かぐや姫の話
kagawa-jinken.org/smarts/index/89/

*3 鹿児島県 学習資料
被差別身分の人々が行なっていた仕事
www.pref.kagoshima.jp/ba09/documents/114070_20240613184610-1.pdf

また、本作は白蛇が人間の女性となって人間の男性と契りを結ぶ異類婚姻譚だが、女狐と安倍保名との婚姻譚「葛の葉」伝説は被差別部落の人々を狐に仮託しているとも言われる。

*4 大阪の部落史通信・26号(2001.6)
和泉市立人権文化センター人権資料室がリニューアルオープン
blhrri.org/old/kenkyu/burakushi/burakushi_26_2.htm

*5 歴史探訪 人権の歴史を訪ねて 第3回
聖神社 葛葉稲荷神社
www.jinken-osaka.jp/pdf/souzou/03/12.pdf

以上のように、本作は、明らかに被差別部落の青年に関する「差別」が一つのテーマとして構想されたドラマであり、(島崎藤村の『破戒』というより)山村を舞台とすることから中島貞夫監督の『瀬ぶり物語』(1985年 2024.6.28レビュー)に共通する意図がある作品と言えそうだ。

本作のDVDの発売が何度か延期されたというのは、こうした差別に関する取り扱いについて、関係諸団体or諸機関との調整に時間を要したからではなかろうか。
(そのためかネット上のレビューも極端に少ない。)

音楽に後年芸大教授となる松村禎三を迎えているし、構想段階では、それなりに真面目に取り組もうとしたのではなかろうか。

ただ、デウス・エクス・マキナたる細川俊夫の法海和尚の何ちゃってぶりやら、冒頭で「信州飛騨」と言ってしまういい加減さやらで、結局、倒産目前の新東宝のやっつけ映画らしく、さしてパッとしないまま終わってしまう。

そして、「現代エロス猟奇シリーズ」と銘打たれた三本立てのオドロオドロしいポスターで広報されることと相なったようだ。

*6 映画コレクション しねとろ倶楽部
cinetoro.jp/product/蛇精の淫/

なお、蓑吉がお絹に蛇が取り憑いていることが分かってからも、その誘惑に抗しきれず彼女が幻視させる異界で睦み合うあたりは、小泉八雲の「耳なし芳一」を彷彿させる。

先行作として、サイレント時代の1921年(大正10年)に、上田秋成の『雨月物語』を原作とし谷崎潤一郎が脚本を書いた栗原喜三郎監督の『邪性の婬』という作品があるようだが上映可能なフィルムが存在しないらしい。
本作との関係も不明だが、ここではWikipediaをリンクして、その事実だけ書き記しておく。

*7 「蛇性の婬」で検索
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/

《その他の参考》
*8 蛇精の淫
1960年9月23日公開、78分、ホラー
moviewalker.jp/mv23039/

*9 新東宝データベース1947-1962 蛇精の淫
nipponeiga.com/shintoho/film/1960/19600923.php

*10 花椿夕月の『雪*星*さざれ石』 20/09/16
☆9月16日 映画「蛇精の淫」を見た
blog.goo.ne.jp/xlxq_pxlx/e/72612cba543ef6e6d534b34a72b8438d

*11 Club Blog-Gamo Bazil's Blog of "B"
補遺:消された秘境─『蛇精の淫』
2004/12/05 22:53
blog.livedoor.jp/badzilla/archives/10272122.html

*12 5番の日記~日々好日編~
『蛇精の淫』 2017-08-16 06:17:49
ameblo.jp/chunn995/entry-12301899678.html

*13 0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評
追悼 小畑絹子
2022年03月15日00:06 R・I・P
shoheinarumi.blog.fc2.com/blog-entry-2353.html?sp

《上映館公式ページ》
シネヌーヴォ日本映画大回顧展
新東宝 映画まつり
 Preseted by 新東宝キネマノスタルジア
2024.7.6〜9.6 シネ・ヌーヴォ
www.cinenouveau.com/sakuhin/shintoho2024/shintoho2024sakuhin4.html
3.5
足や体幹を使って絞めたほうが蛇感が出たと思ったがブリッジみたいな体勢は迫力だった。
蛇とのセックスめっちゃ気持ち良さそうで良かったし女優さん達の演技がトンデモな設定に説得力待たせてるなと感心。
ドラッグと同じで蛇も別に悪いことしてないから勝手にさせてやればいいのにと思う派。
いくら山育ちだからって蛇の傷まで気にするような心優しい青年僕だって惚れてしまうわ。
山道で助けた娘は、白蛇の化身だった。村の娘を嫁にしたが、それは白蛇の化身。このままでは精を吸い取られ、死ぬしかない。どうする。