序盤何というかイマイチハマれない気分で観ていた。なにしろややこしい。色々ややこしい。こちらの理解がなかなか追いつかず、それぞれのキャラもちょっと気になるところが目についてなんとなくしっくりこない。
でも物語が進んでいくにつれ、登場人物それぞれの気持ちがどれもなんかわかる、そうなんだよね、わかるよその感じ、という気分になってからは全ての登場人物が愛おしくなってしまった。
人は気持ちや理性とは裏腹な、頓珍漢なことをしでかしてしまう。なんでそうなっちゃうかなぁ。
子供達が大人の事情に振り回され過ぎなところは気になるし、大人たちが大人気なすぎるところも気になる。
でも最後にはこの家族の特殊性なんか全く気にならない、ひとつの家族の物語としてストンと心に響いて、なんだか温かくて爽やかな気持ちになった。