りょうこ

用心棒のりょうこのレビュー・感想・評価

用心棒(1961年製作の映画)
5.0
劇場で見るとまた一段と素晴らしかった!

私の好きな黒澤映画ベスト3のうちの1つを、
地方で、劇場で観られる日が来るとは思わなかった。
待てば海路の日和ありとはこのことですね!神様ありがとう!!!

もうね、何度見ても最高です。
佐藤勝の音楽が流れるだけで三船と一緒に歩いている錯覚に陥り、
呑み屋のおじいちゃんを始め、途中で逃げちゃう先生や、
チンピラたちすら可愛い。
正直、丑寅より山田五十鈴演じる妻の方が怖い。(笑)
本当に怖いのは仲代達也演じる卯之吉で、
立ってるだけで本当に怖くてゾクソクしちゃう。

三十郎の「面白そう」「面白かった」のセリフには
劇場の他のお客さんと一緒にぷっと吹き出したり。
ああ、映画館で映画を見るってこういうことだよなと
とっても嬉しくなりました。
あと、私が鈍かっただけなのですが、
今まで気づかなかったセリフ回しに気づいたのも
劇場で観た故かもしれません。

山口情報芸術センターは、通好みの映画が多いので
正直いつもお客さんの入りは少な目なのですが、
今回は今まで私が入った中で一番お客さんが多かった!
嬉しい!ここにいる人全員が私と同じ「用心棒」好きな人!
そうですね、ほとんど私よりお兄様お姉様ですよね。(笑)
とっても幸せな2時間でした。