このレビューはネタバレを含みます
警察から逃亡するトラック軍団の話。
トラック運転手と保安官の争いを描いたドタバタコメディーで、想起したのは日本の『トラック野郎』シリーズ。
もしかして、本作が元ネタになったのかと思いましたが、特に関係はない様子。
とはいえ、同時期に日米で似た映画が作られていた事は興味深いものがあります。
あとは、監督がサム・ペキンパーというのも注目すべき部分かなと。
アクション映画のイメージが強い彼が、こんな能天気なコメディーを撮るとは意外なものがありましたね。
本人的には不本意な仕事だったみたいですけど、主人公の反権力志向であったり、過激なアクションやスローモーション演出などは、ペキンパーらしさを感じさせました。
まぁ、いくらトラックが大群になったとはいえ、警察に顔も名前もバレていたら、いつか捕まるだろと思ったし、主人公を反逆のカリスマとして描きたいのか、カリスマに祭り上げられるピエロとして描きたいのかが曖昧で、もうちょっと掘り下げて欲しかったかな。
権力に逆らったり、規則に縛られない…つまりは自由を謳歌する事の楽しさを描いた、ご機嫌な作品だとは思いますが、個人的にはあまり乗れなかったな~というのが正直なところです。