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テンタクルズのcatmanのレビュー・感想・評価

テンタクルズ(1977年製作の映画)
3.0
1977年公開。JAWSの大ヒットに触発されたイタリア産のB級モンスターパニック。酷評が多い様ですが、どこを観てるんだこのタコ!と言いたい。※タコと言いたいだけ
先ず全般的にオールロケによる撮影が良くって、なかなかリッチな映像はそれだけで満足度が高い。印象的なショットが多く撮影監督はデキる人に違いない。大切な人を失くした主人公が港で打ちひしがれる場面はドリー&クレーンによる実に見事なワンカットの長回しで息を呑んだ。ここのメロウな音楽も凄く良い。この1シーンだけでスタッフの映画愛が伝わって来る。様な気がする。

ただ肝心のテンタクルズが人を襲う映像がめっちゃショボいので困る。製作費をジョン・ヒューストンやヘンリー・フォンダのギャラに突っ込んだので特撮に予算を回せなかったのだろうか。タコが巨大でも何でもなく普通のタコにしか見えない。何ならちょっと美味しそう(笑) パニック映画なのに緊張感が無いから途中で2度寝落ちしてしまった…

生頼範義による日本版ポスターが最高です。
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