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トータル・リコールのくりふのレビュー・感想・評価

トータル・リコール(2012年製作の映画)
3.0
【奥さまは鬼女】

ケイトベッキンさんが造型的には好きで、マイワイフフェチの監督が今回はどう撮るのかな?という興味は湧いたので、みました。

DVDレンタルにしましたが、これも投資家言いなりの、有名原作×有名俳優だけで成立したセット商品なんでしょうかねえ。見事に「中学生が考えたような話」になってました。美術は一部、面白かったですけど。

ケイトベッキンさんはもう一皮、剥けて欲しかったです、着衣的に(笑)。でも、美顔美身がきびきび動いて追って来るのは、眺めていて飽きません。ターミネーターのような女にしたのは、夫としての本音か?マゾな願望か?

ツイン・ヒロインの映画ですが、両者を遠目では似せたのは、敢えてかな?私は全く惑わなかったですが。

で、弾痕で記憶される愛、という絆は素敵。

コロニーでの、住宅が細胞増殖したような造形は、虫の巣みたいで面白い。懐かしのブレラン風に見えるアジア炸裂感は、チャイナパワーの反映か。リコール社の内装もそうでしたが、アヘン窟ぽくしたのは含みなのかな?

二層にざっくり分けちゃった、人種配分の見え方が差別的にも思えたけど、アジアは味方だ、とは言いたいようですね。結局弱者で終わらせてたけど。

この物語が現実かリコール社の商品か、という作りは一応狙ってるのかな?でもリコール社のそれは、夢でなく記憶の筈で、一晩寝たら忘れるような、本作レベルのお話しじゃあ、そもそも不良商品だと思うのですが(笑)。あ、それともこれ、低所得者向けバリューセット?100円レンタルみたいな?

とりあえず、お話付美女PV見る浅瀬感で、視覚的にはキモチよかったです。

追いかけっこバカな所は、原案脚本がカート・ウィマーのせいでしょうね。

<2013.1.12記>
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