このレビューはネタバレを含みます
マフィアと繋がった法律事務所に就職してしまう男の話。
好条件で雇われた法律事務所に、マフィアとの繋がりが発覚。
更にFBIからは情報提供する様に強請させられ、主人公は板挟みの状態になってしまうと。
どちら側についても、リスクがあって動けない…という状況は、なかなかにスリリングでしたし、妻との関係も悪化するなど、プライベート面でも追い込まれていくのも面白かったですね。
そこから主人公は起死回生の作戦を思いつくわけですが、主人公だけでなく、妻や殺された探偵の秘書など、女性達が活躍するのも良いなと思っていて。
法律事務所が男だらけの家父長的な価値観に支配されていた事を考えれば、彼女達の活躍はフェミニズム的なカウンターでもあったのでしょう。
エルビス似の夫を始め、役立たずだと思われた人々の意外な活躍には、シンプルにテンションが上がりました。
勿論、トムクル主演作という事で、彼の全力走りを見れたのも嬉しかったし、最終的に主人公が法律家としての正しさ・誠実さで勝つというのも良かったなと。
上質なサスペンス映画として、サスペンス好きにオススメしたい作品です。