やむちゃ

レッドブルのやむちゃのレビュー・感想・評価

レッドブル(1988年製作の映画)
3.5
備忘録
1988.9に鑑賞。

アーノルド・シュワルツェネッガー主演の刑事アクション。
監督はウォルター・ヒル、共演はジム・ベルーシ。

シュワちゃんはソ連の警官イワン・ダンコ役。
取り逃がした麻薬王がアメリカで捕まったため、身柄を引き取りに行くが、米ソの麻薬組織に襲撃され、再び取り逃がしてしまう。そこでアメリカの刑事(ジム・ベルーシ)と急遽コンビを組み、麻薬組織相手に戦うお話。

当時アメリカ映画として初めてモスクワ(赤の広場など)で撮影した作品で話題になった。

シュワちゃんはソ連人役であまり話さない。英語が苦手だったシュワちゃんにとっては、ターミネーターと同じくぴったりの設定。
対称的に相棒のジム・ベルーシは、軟派な設定でよく喋り全てにいい加減な設定で、この辺りは同じ監督の48時間と似た感じになっている。

ウォルター・ヒル監督作品らしく、「48時間」や「ストリート・オブ・ファイヤー」同様、夜の街、スチーム(蒸気)、濡れた路面が効果的に使われている。
オープニングのソ連の公衆浴場(サウナ?)も、蒸気が立ち込める中シュワちゃんが登場するシーンがカッコ良い。
銀色のバスが夜の街を走るシーンの色使いも印象深かった。

よくあるバディ物の中でも、今作のアメリカとソ連や、「彼女はシークレットエージェント」の中国と香港(当時イギリス領)、「コンフィデンシャル」の韓国と北朝鮮といった、思想が違う国同士のバディ物はギクシャクした関係が解れていく過程も面白く、当たりが多い印象がある。
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