アメリカンニューシネマの代表作いうことで、1967年制作で犯罪者を扱う事がタブーな時代にこういう感覚の映画を先駆けで作れるって凄かったんだろうな。
クライドとボニーは、現状に満足しておらず刺激を求めた結果、町から町を転々としながら強盗を繰り返すことに。次第にC.Wモスという男とクライドの兄夫婦も加わり、時折激しい銃撃戦がありながらも壮大な景色映像の中、愛情と友情が生まれる逃走劇をまるで綺麗なロードムービーのように仕上げている。
ストーリーだけを追ってしまえば、アホだなぁ馬鹿だなぁで終わりなんだけどね。窃盗して追いかけられていたのを逆に追いかけ返してカップル引き入れて呑気にハンバーガー食べてんなよ!とか、調子乗って写真とか撮ってんなよ!とか。でも結局ベースにあるのはクライドとボニーの精神的繋がりからの男女の関係で、それが輝いてからのあの結末はもうなんか2人にとってはラスト含め全てが美しく"THE END"なんでしょうね。
好きな映画の原点ってやっぱりこういう映画から来てるんだなとしみじみ思わされた。