このレビューはネタバレを含みます
名前は知っていても観たことが無かった名作シリーズ。YouTubeで期間限定配信中のため友人達と視聴。
ウルトラマンをデザインした成田亨さんが参加していたことだけは事前に情報を仕入れていて、戦後すぐの焼け野原だった上野をミニチュアで再現したセットの写真も先に見ていたので、冒頭で「うわ……これが……!?」とその再現度に驚いた。
全編モノクロなのも戦後の雰囲気っぽくて良かった。
ボスと手下と敵しかいない地獄みたいなギャンブラーの世界で生きることにした主人公の坊や哲はまだ可愛げがあったけど、愛する女を吉原に売り飛ばしてでも賭博に命を掛けるアウトローの申し子みたいなドサ健の生き様やその格好良さは残念ながら自分にはまったく理解できなかった。でもまあとにかくそういう世界もあるんだなあと勉強になりました。しなくてもいい勉強のような気がするが。
ラストの、役満で上がった瞬間に心臓発作で死んだヒロポン中毒のおっさんを「死んだやつは負け犬だ」とばかり死体から身ぐるみ剥がしたところはさすが鬼畜ドサ健!と思ったけど、その後霊柩車(人力)をわざわざ借りてきておっさんのご遺体を家まで運んであげたのは優しいと思った。が、土手下にある家に向かってご遺体を蹴り落として水たまりに突っ込ませたのはもう笑うしかなかった。
昭和ってとっても暗黒時代!