単身赴任中の夫をもつ若妻（小林ひとみ）が、友人夫婦の性生活に感化されるうちに、男を誘惑する痴女へと変身してしまう。若妻による性のアドベンチャーを描いている、日活ロマンポルノ。ビジュアルワーク製作。タイトルの「艶」は「つや」と読む。
主演女優の小林ひとみは、アダルトビデオの普及に多大なる貢献をもたらした初期AVアイドル。本作は音声が同時録音のため、台詞芝居をきちんとやっていることが分かる（下手だけど）。
前半部、男とは一切接触せずに間接的な痴女行為をおこなっていく展開にドキドキさせられる。だが、行きずりの青年とくっついてからは「女に狂わされた男と狂わせてしまった女」の典型パターンへと突入する。
ドラマは前半部のほうが秀でているが、小林ひとみを見に来ている当時の客層を考慮すると、後半部の濡れ場中心の展開が重要だということが理解できる。その時代の成人映画としては無難な出来栄え。
