ダメハム

栄光のランナー 1936ベルリンのダメハムのレビュー・感想・評価

4.2
2016年のスティーヴン・ホプキンス監督作品。ベルリン五輪の伝説の黒人陸上選手ジェシー・オーエンスの半生を描く。

ナチスの有色人種差別・ユダヤ人迫害を非難しながらも、黒人差別を許容するアメリカの偽善性も併せて描いてるのが印象的。
白人コーチとの友情、政治とスポーツの狭間で揺れるオリンピックの精神、ベルリン五輪の記録映画『オリンピア』を監督したレニ・リーフェンシュタールなど、たくさんのエピソードが盛り込まれてるけど散漫にならず、しっかりとした脚本の構成が見事でした。

ラストはアメリカの現実を見せつけられるけど、暗いまま終わらなかったのが好印象。
ダメハム

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