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フロウ 〜水が大企業に独占される!〜のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.3
日本人なら誰もが当たり前のようにきれいな水が身近にあると思っている。 
しかし世界に目を向けてみると、8秒ごとに子どもが汚い水を飲んだことで死んでいる・・・。 
アメリカの大企業がインドで水を取り込んでびん詰めして売っている、現地の人々は地下水位の低下に悩み訴訟に発展している、などなど、当たり前と思っている水の裏側を追ったドキュメンタリー作品。 
TOKYO MXで放映された「松嶋×町山 未公開映画を見るTV」で、放映された大企業の水資源独占を告発したドキュメンタリー映画。
水の汚染と水資源の不足は世界中で深刻化していて、清潔な水の不足により幼い子供の死亡がアフリカや南米などで問題になっていて、水資源の不足をビジネスチャンスと見た大企業が国々から水道事業を引き継いで黒字を出すためにダムで水を下流にいかないようにして水道料金を高くした、そのため貧しい人は清潔な水を使えず疾病により子供たちが死んでいる。
イギリスでは、水道事業を引き継いだテムズウォーターという大企業が、水道の漏水による損失を避けるために水圧を下げ、3階以上の建物の水道から水が出なくなり、下水処理場を潰したせいで河水に汚水が流れ問題になった。
ダム建設により下流の生き物が死滅したり、下流の井戸や貯水地が干上がることが問題になっていて、先進国ではダム建設を止める動きがある。ボトル水の工場は、近隣の井戸や湖の枯渇を招いた。日本でも、水道事業の民営化の動きがある。
水資源を守るためにどうすべきか考えさせられるドキュメンタリー映画。
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