フロウ 〜水が大企業に独占される!〜の作品情報・感想・評価

フロウ 〜水が大企業に独占される!〜2008年製作の映画)

FLOW: FOR LOVE OF WATER

製作国:

上映時間:93分

3.6

「フロウ 〜水が大企業に独占される!〜」に投稿された感想・評価

世界の水を取り巻く厳しい現実を教えてくれるドキュメンタリー。貧しい途上国の弱みに付け込み大切な資源を掠め取る大企業。資本主義的な一方通行の大義名分によって貧窮している人々から更に利益を絞り取らんとする浅ましさ。言葉巧みに取り入り裏をかく。いざ蓋を開けて見たら全然違う現実。水を事業にすれば必ず儲かる。なければ買うしかないのだから。利益優先の民間企業が困っている人々に親身であろうはずがない。大企業の横暴とそちらに都合良くできた社会の仕組み。致死率が高いと判っていて目の前の汚水を飲むか、高い対価を払って清潔な水を手に入れるか。弱者に都合の良い選択肢など最初からない。水の問題は生命の問題。水は公共の財産。それなのにこの生命を人質に取るような所業が許されているのが現実だ。自然と共存してきた人の営みは現在進行形で着実に消滅に向かっている。
再見。以前、MXテレビで放送された時は「遠い国のこと」として完全に処理していた。まさか我が国でこんなことが起こるとは、、、
兎に角、この頃新聞でも見かける「スエズ社」「ヴェオリア」なんていう水男爵こと、水メジャーの無茶苦茶ぶりに唖然(10年前のドキュメンタリーなんで再公営化している国があると思う)。マジで007の今度の敵はこいつらにしたい。いやMCUでもいいんだけど。

これを見ててポランスキーの『チャイナタウン』を思い出した。あれも背景は水利権の話だった(実際の「カルフォルニア水戦争」)。あの映画の中でジャック・ニコルソンは苦々しい顔つきで枯れた上水路を見ていた。それをなぞるように現実を眺めるのは真っ平ごめんだ。

http://bunshun.jp/articles/-/9975
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/243249
daiyuuki

daiyuukiの感想・評価

4.3
日本人なら誰もが当たり前のようにきれいな水が身近にあると思っている。 
しかし世界に目を向けてみると、8秒ごとに子どもが汚い水を飲んだことで死んでいる・・・。 
アメリカの大企業がインドで水を取り込んでびん詰めして売っている、現地の人々は地下水位の低下に悩み訴訟に発展している、などなど、当たり前と思っている水の裏側を追ったドキュメンタリー作品。 
TOKYO MXで放映された「松嶋×町山 未公開映画を見るTV」で、放映された大企業の水資源独占を告発したドキュメンタリー映画。
水の汚染と水資源の不足は世界中で深刻化していて、清潔な水の不足により幼い子供の死亡がアフリカや南米などで問題になっていて、水資源の不足をビジネスチャンスと見た大企業が国々から水道事業を引き継いで黒字を出すためにダムで水を下流にいかないようにして水道料金を高くした、そのため貧しい人は清潔な水を使えず疾病により子供たちが死んでいる。
イギリスでは、水道事業を引き継いだテムズウォーターという大企業が、水道の漏水による損失を避けるために水圧を下げ、3階以上の建物の水道から水が出なくなり、下水処理場を潰したせいで河水に汚水が流れ問題になった。
ダム建設により下流の生き物が死滅したり、下流の井戸や貯水地が干上がることが問題になっていて、先進国ではダム建設を止める動きがある。ボトル水の工場は、近隣の井戸や湖の枯渇を招いた。日本でも、水道事業の民営化の動きがある。
水資源を守るためにどうすべきか考えさせられるドキュメンタリー映画。
R

Rの感想・評価

4.3
水に関する衝撃的なドキュメンタリー。冒頭、水不足による死亡者数が毎年200万人以上で、その大半が5歳以下の子ども、というショッキングな数字が提示される。また、アメリカでは、水道水が原因での疾病者数が年間50万人から700万人。その原因は主に水道水に含まれるバクテリアと化学物質。人工の化学物質は種類が11万6千あり、そのすべてを取り除くことなど到底できない。よってみんなペットボトルを買って水を飲んでるのだが、化学物質はシャワーからも体内に取り込まれる。体内に吸収された化学物質の一部はトイレへと流れ出て、下水処理はなされるけど化学物質は取り除けないまま河川へ排出、それが巡ってまた水道に戻ってくる。まるで新たなる自然循環のよう笑 しかも市販のペットボトルの水も約1/3が中身むちゃくちゃ。その驚きの内容は本作をご覧になってください。さて、そんなこんなの問題にも、やはりと言うべきか、金のことしか考えてない大企業が黒幕として存在してる。ほんとにとんでもない。邪悪すぎる。水市場の総売上が、現在4千億ドル。石油、電気に次いでNo.3の勢い。もっともっと利益を!ってことで、途上国に参入。自然のサイクルに割り込んで水を取り上げ、キレイにして提供するのはいいが、現地の人には払えない金額を要求。彼らは、元々の生活の場と手段を強奪され、無理矢理移住させられら、水も得られず、全く処理されてない危険な川の水を飲むしかなくなってる。しかも、それをキレイにする自然に適した無理のないシステムを作ると、勝手にそんなことしてはいけません、と政府。大企業も政府もIMFも国連関連の組織も、すべてが金で繋がってて、みんなが利益のみを念頭に動いてる。何をどうしたらこの最悪な連鎖を断ち切ることができるのか。水は人間の生命を支える最も基本的要素であるため、下手すると戦争やテロリズムにも発展しかねない大問題だ。その答えは草の根の戦いにしかない。最後は小さいけれど良心的な人々の良心的な取り組みが紹介される。そういう人たちの優しく、素朴で、力強く、曇りのない表情には、真の人間性の輝きを見る気がする。やはり、相手の立場にたって考え、他者のために行動するということこそ、ホントの人間らしさであり美しさなんだろうなーと思う。いくら組織や機構や規則を整えたところで、結局それらは枠組みでしかない。中身がともなわなかったら、中身が欲や悪なまみれてたら、無意味だ。世界を良くしていくには、ひとりひとりの人間の真剣な思いからスタートするしかないんだなーとヒシヒシと伝わってきた。特にドラマ性やエンタメ性なく淡々としてるけど、そのぶん真摯さがあって、とても良いドキュメンタリーだった。水市場は今後確実に石油を超えると予測されてるし、日本でも水道法がするりと改正されたばかりなので、まさにタイムリーな見ておくべき作品なのではないでしょーか。
Talk

Talkの感想・評価

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スエズ社、コカコーラなど水を扱う多国籍企業と戦う発展途上国の国民。こっそりと日本でも水事業への関連法案が。。あぁ、心配だ。テレビでしないことにもアンテナを。そして、自分を守る努力を。後悔しないために、戦う勇気を。
Morohashi

Morohashiの感想・評価

4.3
テーマはとても面白い。
日本人には当たり前の水は、必ずしも世界中で当たり前のものではなくって、水のための戦争だってある、と。

ただ、編集に難あり。ずっと同じリズムで眠くなる。それに、地震のことはちと本論とは違うのではないかなと思った。
陳知春

陳知春の感想・評価

4.0
7月5日に衆議院で水道法改正案が可決され、このドキュメンタリーで描かれている状況が日本でも現実化し始める。基本的な生命線である水を、利益対象にしてしまった場合、国が利益を度外視して再分配しなければならないものが、維持できなくなる可能性が高い。「美しい国」などと言う安倍政権だが、実際はアメリカや様々な外資系の犬であるのは周知の事実だ。彼らが国民のことを考慮せず、自分たちの利益、ないしは自分たち想像する日本を作るためこんなことにまで手をつけるのは本当に笑える。ただ、ドキュメンタリーで出てくるアフリカの国々やボリビアなどと違い、日本は老朽化した管の交換に主な焦点がいくので利益が回収できない地方はそのまま放置される可能性が高い。思えば、ヨーロッパの植民地時代に、いち早く近代化を達成した日本という国が、ある種の嗅覚を用いて新自由主義が跋扈するグローバル化の時代に対応しようとして、少子高齢化などでどうしても縮小せざるを得ない国を小さくまとめようとしているのか。とにかく、もうこれからは日本という国は無くなるのだろうと、このドキュメンタリーを見ながら思う。
知らない事は果てしないです。
水がこんなにも恐ろしいビジネスに
なっていたなんて…。
というか水が民営化されてるって
えらい事ですよね(笑)
そんでもって取水権があるってのも
驚きでした。
権利として認めて良かったら
確実に富による独占が起こるに決まってるのに…。
そんでダムとか作られて
水を独占されたもんだから
村人たちで手作りダム作ったら
水を貯めるのは違法だって…
もう頭痛くなるよ(笑)


日本ありがとうってこれに関しては
本気で思った。
documentary about water occupation.
It entails to take a step to protect water source otherwise all would be bought up by the multi-national companies in the future.
Koichi

Koichiの感想・評価

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松嶋×町山
日本は飲み水が豊富やから、うかうかしてるんですかね。
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