うめまつ

若草物語のうめまつのレビュー・感想・評価

若草物語(1994年製作の映画)
4.2
もうちょっと勝ち気なイメージではあったけど、ウィノナ・ライダーにジョーがとてもよく似合っている。本から抜け出たみたい、というより幼い頃に憧れたジョーの理想的具現化って感じかな。おませな末っ子エイミーにぴったりのキルスティン・ダンストも、子役時代をほぼ初めて見たけど演技が上手くてびっくり。ただエンドロールで四姉妹の顔が映るんだけど、16歳のエイミー(サマンサ・マシス)も出してあげなよ。。ってなった。

お母さんがスーザン・サランドンなのもとっても嬉しい。「女性がすぐ気絶するのはきついコルセットのせいよ」とか「世の中を見れば鼻の形で悩むなんて恥ずかしいことよ」とか、台詞の端々に不公平な世の中への真っ当な怒りが込められていて、優しいだけでなく高潔で先進的な考えを持った女性として描かれていて素晴らしい。ジョーが憧れるのもわかる。

仕方ないけど抽出するエピソードが殆どグレタ版と同じなので、こっちが先なのに脳内で比較しながら見てしまった。ただ配役に関してはこちらの方が合ってるし、時系列をいじってないのでとても見やすい。ベスとローレンスさんの交流(なんなら一番好きなとこ)が丸ごとなかったので、急にピアノくれる気前のいいお爺さんだな。。みたいな印象になってたのは残念。そもそも原作が長いので、四姉妹全員を描きつつ2時間に収めるのは無理があるのだけど。

メグの結婚式でみんなで輪になって歌うところと、お父さんがほぼサンタクロースなところと、ハンナが赤い花びらをベスのピアノ、ベッド、人形に撒くシーンが好き。あとシャラメは渡したくないけど、こっちのローリー(クリスチャン・ベイル)ならエイミーにあげてもいいよ(何様)。
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