akubi

何も変えてはならないのakubiのレビュー・感想・評価

何も変えてはならない(2009年製作の映画)
5.0
わたしたちは 音 で対話する。閉じ込めていた言葉たちを歌声にのせて、語れない想いをギターで響かせて。自らを搾りだすように、空気を震わせて別世界の扉を見つけるみたいに。

たくさんの切りとられた刹那に情熱と生命と諦念が同時に在って、心地のよいリズムで魂が踊る。
新聞配達のバイクの通りすぎた、3時半から4時くらいに、まだ明けない空の片隅で息をしている誰かの存在を静かに感じながら。

ジャンヌ・バリバールのさ、指にはさまれた煙草になりたい。そばで微睡む猫になりたい。
そうだよ。人生は映画みたいだ。
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