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回路のkaoruiのレビュー・感想・評価

回路(2000年製作の映画)
4.0
冒頭から赤色がシンボリックに散りばめられ、恐怖の色として脳裏に刷り込まれる。いよいよ赤いテープが貼り巡らされた開かずの扉が画面いっぱいにギギギと開きその向こうにぽっかり闇が広がる画にサブイボ(鳥肌の関西弁)がブワッと出た。
生命力に溢れた加藤晴彦が生気を失っていく様を通し、目に見えない恐怖が静かに広がり地球規模に実体化していく様を表現する演出は唯一無比だ。
テレビが淡々と死者の名前を読み上げ、飛行機が煙を上げながら頭上を墜ちていく画の放つ圧倒的な力!

シャマランのハプニングは大好きな作品だけど、今作に影響を受けているのではないか。

夜一人でSONYの4Kテレビで大音量で観ていたら、タスケテの声に10センチくらい飛び上がった。
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