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吸血鬼のRIOのレビュー・感想・評価

吸血鬼(1932年製作の映画)
4.0
生きていくために人間の生き血を飲む
奈落の底に生きる者の劫罰の証

クルタンピエール村にある伝説

影の意味に統一性はなくて現実と夢想とが混雑していたようです
老婆が部屋に入ってくると髑髏が眼に光が点る たくさんあった中に赤ちゃんの全身骸骨が立っているのが異様に目立ってた
横にスライドして全貌が見える古い館
ロシア文学を読んでいていつも想起してしまうような薄くて脆い部屋の扉

悪魔信仰を研究している夢想家アラン・グレーは無気味な力に捕らわれた

天井に流れる光り
川面に映る走っていく人影
現実と夢の境で
思考の糸が断ち切れる

歯車の合わさる構図と力強さは
生と死 昼と夜 天国と地獄が廻りながら合わさっては隔たっていく宇宙のリズムのようにも感じた
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