町山智浩解説付きの午前10時の・・を観てまいりました。
楽しかったーー!!
もうイージーライダー何年振りだろ。ほぼ覚えていなかった!
やっぱり町山さんの話を聞くと更に面白い訳です。
アメリカンニューシネマって概念については町山さんの数十分の解説でも全容はわからないわけですけど・・。
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本筋の前に前段《ヘイズコード》の話
以前町山さんの「VIDEOショップUFO」だったかな??
「ビーチレッド戦記」か、「裸のジャングル」だったか、要はコーネル・ワイルド監督が扱われていたんですよね。そこで《ヘイズコードHays Code》(業界自主規制)と映画との関係性が説明されていました。
完全撤廃は1968年ですが、表現の規制を破って映画製作される例は結構見られていました。スピルバーグ監督「プライベートライアン」の元と言われる「ビーチレッド戦記」は1967年ですからね。特に上陸シーンのリアルな演出の部分のことです。
世界的にはフランス:ヌーヴェルヴァーグに類するムーブメントが世界的に起きました。アメリカンニューシネマも同じではあるのですが、アメリカは少し遅かったんです。タイミング的にはこの《ヘイズコード》との関連が大きいんですよね。
例えば「ビーチレッド戦記」(架空の島上陸作戦)と「史上最大の作戦」(ノルマンディー上陸作戦)を比較すると、兵士の体に銃弾が着弾する表現のあるなし、肉体が損壊する描写のあるなしではっきりとその差がわかりますよね。
それが「俺たちに明日はない」「ワイルドバンチ」と、銃弾数、過激さは増大していったわけですよね!笑
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さて、この《ヘイズコード》における薬物使用の表現に関しては、今作「イージーライダー」がいきなりぶっ飛んだ描写になりました。
コカイン売買で儲けた金を持って、マリワナ吸いまくって、ヒッピーに貰ったLSDで夢を見る・・映画です。笑
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☆町山さんのトークのメモはコメント欄に置いておきます(ただわしにしか読めないかも!すみません)が、わたしの感想を一言で言えば、『イージーライダーはフォンダ家の怨念の映画!』
ジョン・フォード監督「荒野の決闘」
ヘンリー・フォンダ:ワイアット・アープ役
・・東から西へ・・
今作
ピーター・フォンダ:ワイアット役
・・西から東へ・・
ニューオーリンズでのマリア像に抱かれて泣くのは幼い頃に自殺してしまった母への郷愁。