このレビューはネタバレを含みます
「生きることに意味などあるのかね」
途中で登場して途中でフェードアウトするジャック・ニコルソンの存在感は流石。
麻薬の密輸で一儲けしたデニス・ホッパーとピーター・フォンダが、南に向かいバイクで旅に出る。
留置場で会ったジャック・ニコルソンと三人でニューオリンズを目指すことになるのだけどね。
一夜目の野宿の時も、カフェで地元の奴等の敵意の目に晒された日の夜も、ジャック・ニコルソンの話術は絶好調でまさに独壇場。そのあとの悲劇によるフェードアウトも'らしくて'良い。
金持ちになって、古臭い常識にとらわれることのない自由を手に入れて、女を抱いて...そして...それから.....呆気ない最期。
興味深かったのは「聖書」のマタイの書が引用されていたこと。
結局、どんな生まれだろうが、どんな地位や立場だろうが、どんな生き方をしようが最期は神のみ手に委ねられるんだね。
劇中を彩る音楽も素敵。
「Born To Be Wild」ワイルドでいこう!