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ベルサイユのばらのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

ベルサイユのばら(1979年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

ジャック・ドゥミ監督&作曲家ミシェル・ルグランの黄金コンビが、池田理代子の同名少女漫画を実写映画化した本作。印象としては、可もなく不可もなくといったところでしょうか。史実を基にしたフィクションではあるが題材となるものは興味を惹くものであり、物語を彩るミシェル・ルグランの音楽も良かったとは思います。だが、全体を通して淡々としていて、物語に深みはないですし、物事に対しての熱といいますか、わりと重要なシーンでもあっさりと描いてしまっている点はどうしても気になってしまう。これではせっかくの題材が台無しに感じてしまいますね。79年制作の作品なので仕方のないことなのかもしれませんが、抑揚は欲しかった。あと、説明不足な点も多々ありますし、原作とは異なる展開もあり、描いて欲しいものが描かれずに終幕。プロットまでもいかず簡単な箇条書き程度の内容だったので物足りなさが。オススメは難しいですかね。気軽に観るとしても退屈に感じてしまうとは思いますし、暇つぶしくらいが丁度良い作品かと。カトリオーナ・マッコールが演じたオスカルは美しさは認めるが、思い描いていたキャラクターイメージとは異なるものだったのも気になりました。
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