FREDDY

プレデターのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

プレデター(1987年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ジョン・マクティアナン監督が手掛けたSFアクション『プレデター』シリーズの第1作である本作は、ゲリラ地域に墜落した米軍ヘリに搭乗していた大臣を救出すべく緊急招集され、軍を退役しCIA職員となった元戦友ジョージ・ディロンの指揮のもと隊員を率いて現地に降り立ち大臣の捜索を開始したところ、発見したヘリの残骸付近に残されていた足跡から大臣を含む2名の人質を連れ去った12名のゲリラ部隊の他にゲリラ部隊を追うGIブーツを履いた別部隊の存在が浮上した後、無残な姿で逆さ吊りにされていたグリーン・ベレーの隊員らの死体を発見したことで"人質救出作戦"に奮励しゲリラ部隊をアジトごと殲滅するも、事前に聞かされていた情報とは大きく異なる状況に不信感を抱きディロンを問い詰め、緊急招集された目的が別にあったことで憤りを感じていたアラン・"ダッチ"・シェイファー少佐が、任務を終えたことでゲリラ部隊の生き残りである女兵士アンナを道案内役に脱出ポイントへと向かっていた道中に正体不明の何者かの襲撃を受け隊員の命が次々と奪われてしまったことで、人間狩りを行っていた高度な技術を持つ異星人"プレデター"との生き残りをかけた戦いに挑んでいく様が描かれた作品となっているのだが、内容としてはとてもシンプルで、任務のために訪れた密林地帯で遭遇してしまった武装した異星人プレデターによる"人間狩り"から生還すべく未知の脅威に戦いを挑んでいくアラン・"ダッチ"・シェイファー少佐率いる隊員たちの姿を映し出したものとなっていて、物語という物語はとくにありませんし、密林地帯を舞台としてるので画変わりもなくて一見"退屈"という印象を受けてしまいそうな作品ではあるものの、主演を務めたアーノルド・シュワルツェネッガーの魅力が感じられる数々のアクションシーンは見応えがありますし、やはり高度な技術を持つプレデターのキャラクターヴィジュアルや下地となる設定の面白さ、そして人間の動向を伺う彼らの視点がサーモグラフィーを扱ったものであることもそうですし、たくさんのアイデアや遊び心が詰め込まれたプレデターというキャラクターだけでも強く心を惹かれる。それと舞台が密林地帯とのことで単純にプレデターと銃撃戦を繰り広げるのではなくゲリラ戦を展開していくので緊張感を煽られますし、何度も視聴している作品ながら最後まで画面に見入ってしまった。今観ても十分に楽しめる一作かと。
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