【ESCAPE TO VICTORY】
(通算 : 873作目、2023年 : 38作目)
■総合評価
演出 ★★★☆☆
ストーリー★★★☆☆
キャスト ★★★★★
音楽 ★★★☆☆
映像 ★★★★☆
おすすめ度★★★★☆
■key words
[サッカー][オーバーヘッド]
「頼むよ。知っての通り俺たちには大事な試合だ。ハッチ、今やめると心が一生傷を負う。出てくれ。」
■あらすじ
第二次世界大戦下の1943年。
ナチスドイツ軍の捕虜とされ収容されていた連合軍の兵士たちは、収容所で暇を持て余しサッカーに興じていた。
それを見たナチスドイツ軍将校は、ドイツ軍の士気高揚のため、ドイツ軍と連合軍のサッカー親善試合を思いつく。ナチス上層部もプロパガンダのために親善試合を承認する。
ナチスのプロパガンダに利用されるだけにも関わらず、連合軍の捕虜たちは経験者を集めサッカーチームを作る。
また、その連合軍サッカーチームとは別に、連合軍捕虜の上級将校たちは試合を利用して脱獄を計画する。
運命の試合の日。
ドイツと連合軍両チームの威信を賭けた試合と、脱獄計画の行方はいかに、、。
■感想
収容所からの脱獄と、国の威信をかけたサッカーの試合が描かれた、史実をモチーフにした作品。
中盤の、シルベスタースタローンたち脱獄計画組の脱獄もハラハラしたし、
終盤のサッカーの試合も臨場感ある撮り方に興奮した!
また、この作品は第二次世界大戦下でドイツ軍の捕虜となったウクライナ人がモデルになっている。
実際の史実では、
”サッカーの強豪に所属していたが捕虜となったウクライナ兵が、ナチスドイツのプロパガンダのために試合に利用され、さらに負けることを強要されていた。だが実際の試合ではウクライナ兵捕虜チームが勝利し、面目を潰されたナチスドイツ軍は捕虜たちを強制収容所送りにした。”
となっている。
この“死の試合”と呼ばれる実際の出来事と、ロシアのウクライナ侵攻が現実世界で起きている今を重ね合わせると複雑な思いを抱かざるを得なかった。
今だからこそ見るべき作品。
■キャスト
シルベスタースタローン
マイケルケイン
ペレ
若かりし頃のシルベスタースタローンとマイケルケイン、そしてサッカーの王様のペレまで出演しているとても豪華な作品!
ペレのオーバーヘッドは見もの!