なおこ

落下する夕方のなおこのレビュー・感想・評価

落下する夕方(1998年製作の映画)
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江國香織と原田知世のファン。
菅野美穂出て来た瞬間あまりのかわいさにビビる。仕草口調はちょっと受け入れがたいけど、そこはもう一度原作読んで文字から浮かぶ華子の人物像みてみたい。そして原田知世の透明度と泣きだしそうな眼にはほんとに惚れ惚れ、ほんとにきれいこの人は何歳の時も

リカがケンゴに振られた後日、彼が好きになったといううさぎみたいな女の人、華子が勝手にリカの家に転がり込んでくる。帰宅すると華子が「お帰りなさい」と待っている奇妙な二人暮らしがとつぜんはじまる。

子どもみたくわがままに振る舞う華子に呆れながらも100%憎めないリカ。それはきっと彼女が、自分の好きなケンゴの好きな人だから、というのも大きい理由だろうけど、おそらくは華子のオープンな性質が今のリカにとても必要なものだからだと思う。どれほど傷つけられてもなにも言えないでいるリカ。小さい頃から「いい子」をやり過ぎて、つまりアダルトチルドレンで、自分の本音やわがままが言えない、辛い時に涙を流せない、困っても人を頼れない。そんなリカが、喜怒哀楽豊かで悩みなんてなさそうに見える華子との生活で変化していく。。

みんな孤独でどこかしらさみしくて、だれかのポケットで休みたい時もある。
江國さんワールドに流れる孤独感や刹那感が映像の節々にあらわれててきれいな映画。

機織り機や、過ぎた日付にピンを指していくカレンダー、出てくるインテリアもどことなく見てておもしろかった。
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