ぽち

ねこばん3D とび出すにゃんこのぽちのレビュー・感想・評価

3.1
「さくらねこの日」ということでネコ映画。

とにかく猫の可愛い映像を見せることに割り切って専念しているのが潔い作品。

ドラマ部分はあるものの定番の「人が癒されて変わる」というストーリーで、それよりまるでイメージビデオのような猫たちの映像が記憶に残る。

主役を演じた伊武のオーバーアクトが役柄にハマっていて、良い効果を上げているのは嬉しい。
声優だけではなく「スネークマンショー」などで見せた芸達者ぶりがいかんなく発揮されているのだろう。

猫たちは無条件でかわいいのだが、ちょっとやらせ映像が多いのが気になる。
たぶん公開時3Dだったことと関係があり、それに合う映像をという配慮だろう。
でもネコなんているだけで癒されるのだから、無理に演技させることはないと思うのだが・・・

下手にドラマで盛り上げるのではなく、猫映像をイメージビデオのように楽しむことを、制作陣自体が理解している所が好感が持てる作品。



余談。
TVシリーズは未見だが、調べてみると、全12話で
「各回では猫に関する著名な格言が作品のモチーフ、およびサブタイトルに使われておりエンディング・クレジット前に読み上げられる。」
そうだ。

その格言がなかなかネコ好きにはくるものがある。

「完璧なものが世の中に二つある。時計と、猫だ」エミール=オーギュスト・シャルティエ
「猫とは、解答のないパズルである。」ヘイゼル・ニコルソン
「実のところ、猫に猫なで声はいらない。」ニール・ケサディ
「猫は、どんなに小さくても最高傑作である。」レオナルド・ダ・ヴィンチ
「猫は心地よさの鑑定家だ。」ジェイムズ・ヘリオット
「猫は特別な存在だ。抱くことしかできないのだから。」ケイトリン・タイ
「犬は喰らうが、猫は食する。」アン・テイラー
「猫とは尽きる事なき新発見である。」レスリー・カップ
「芸術家は猫を愛す。」デズモンド・モリス
「猫は、人を変える事ができる。」ディーン・モル
「どんなものも待つ者の元にやってくる…猫を除いては。」マリリン・ピーターソン
「幸福は猫に似ている。いつの間にか膝の上にいる。」ウィリアム・ベネット

TVシリーズも見てみたくなってしまった。
ぽち

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