菩薩

ここに幸ありの菩薩のレビュー・感想・評価

ここに幸あり(2006年製作の映画)
4.1
どっかの国の大臣が、どうやらなんかしでかして、それがデモ隊に火をつけたかなんかでクビになって、嫁も出てってさぁどうすっかと思ったけど、まぁもういい歳だしあくせくすんのも疲れたし、友達もいるし酒もタバコもあるし、これはこれでなんだかんだ普通に幸せなんじゃね?ここに幸ありなんじゃね?って言う、かな〜りアバウトでひたすらフワフワしているお話。イオセリアーニの作品って、一個や二個「アホだなw」ってシーンがあるものの、全体としてはさして印象に残らず、でも観た後に「面白かったー!」って言う手応えだけははっきりあるからずるい、こんなん嫌いになれる訳がない。月曜日に乾杯!ってわけでは無いけど、これも「あぁ…明日からまた仕事かぁ…」なんて言うタイミングに観るには最適な作品かと思う。奪い奪われの人生でも、行き着く先は皆同じ、後は順番お先にどうぞと、棺桶に片足突っ込みながら延々ズルズル引きずってる不死身のおっさんの余裕を感じる、まさに映画を生きてるなこの監督は。
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