このレビューはネタバレを含みます
気の向くままにJホラー作品を観ていく。
今回は『伊藤潤二 恐怖Collection』と冠された、3本の短編から成る2000年公開のオムニバス作品。
先日Netflixの『伊藤潤二 マニアック』というNetflixアニメ作品を観た。
結構面白かったので、伊藤潤二の作品で実写化作品を探してみたら、本作に行き当たった。
どういう扱いの作品なのかよくわからなかったので調べたら、2000年当時にネットで公開された作品らしい。
フィルマークスでレビュー出来るみたいだが、短編のそれぞれにレビューする形になってる。
それはそれで仕方ないので、ひとつずつ感想を書いていく。
●悪魔の理論
原作は知らないし、Netflixアニメにも無かった作品。
それを聴くと誰もが死を受け入れ、自殺してしまうという“悪魔の理論”に関するエピソード。
「よくこんな話を思いつくもんだなぁ」というのが第一印象。
神は過去であり悪魔は未来だという、ちょっと意外な切り口からの言説により、知らず知らずのうちに悪魔と契約を結んでしまう。
その理屈の筋が通ってるかどうかはともかく、妙に訴求力みたいなものがあって不気味な言説だった。
怖い話ではなかったし、恐怖がかき立てられるような表現もなかった。
しかし物語としては、普通の学園ドラマが次第に闇を帯びていく展開が面白かった。
全エピソードを観た後で、電子書籍で探して原作読んでみた。
原作はごく短い短編なんだね。
コチラは、悪魔の理論がわからないからこそ謎めいた感じが良い味わい。
原作を読んだうえで、今回の実写版を思い返すと、原作で語られてない悪魔の理論というものをひねり出すのは、相当な苦労があったのでは?と思った(知らんけど)
原作同様、悪魔の理論を語らない選択もあったと思うが、それを作中に入れたことで、実写版独自の不気味さを醸し出せたんじゃないかな。
原作とはテイストがだいぶ違うから、そうした違いに賛否が分かれるかも知れないが、ワシは嫌いじゃないな。
テレビドラマ『相棒』の刑事課長役で知られる山西惇も出演。
スタッフに、今やヒット作連発の映画監督・白石和彌の名前がある。