柵

真夜中の虹の柵のネタバレレビュー・内容・結末

真夜中の虹(1988年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

積雪の中をかけてゆく白いキャデラックというビジュアルがよい。主人公もう最初から強盗にあって一文無しになるが、こうしないと映画面白くねえだろってより、ここからのスタートが描きたかったんだよって感じがします。車にぎゅうぎゅうになって乗るおじさん達、ぎゅうぎゅうになって映画観るおじさん達がなんともキュート。原題『ARIEL』のタイトル回収も好き、邦題も最後になって意味がわかるね。
簡単に道を踏み外す感じが(主人公も女性も不可抗力みたいに巻き込まれる子供も)映画だからコミカルにはなってるもののこわさがある。シケモク吸おうとしたけどライターつかないとか、そういうジャブみたいなシーンもかなり効く。
ただやっぱり、未来に希望があるかもしれないと思わせてくれるラストや、脱獄する際に気絶させた看守の頭に枕を挟むようなやさしさに嬉しくなる。いい映画だなあ。
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