柵

ロブスターの柵のネタバレレビュー・内容・結末

ロブスター(2015年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

人間の弱いところ、こういうとこあるよなみたいなのがたくさん出てきた。夫が妻のことを15段階中14愛してる(そこまで言うならもう15って言ってしまえよ)って言ったのにピストルで撃とうとするとか、しかもそれが空砲なんだから救いがない。撃とうとしたという事実が色濃く残るだけだ。

相手との共通点を無理矢理つくるのも滑稽だ。でもお見合いやネット上で探す出会いもそんな感じなんだろうか。自分のチャームポイントや特徴を言って、共通点を探して、なかったらつくって。この映画観始めてすぐ強制婚活みたいだと思った。

主人公が相手と近視という共通点を見つけて話が弾むところ可愛らしいと思ったけど今度は相手が失明して自分も…となるのは今までこの映画観てきたから疑問には思わなかった。しかし、それは愛があるからやるのか、愛を得るためにやるのか。中身は違うけど『春琴抄』を思い出した。

あと、暗い森でひとりひとりイヤホンで電子音楽聴きながらダンスするシーン最高すぎる。こういうタイプの最高ダンスシーンもあるんだね。失明した女性がテニスボール触ってキウイって答えて主人公が正解って言うシーンも好き。
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