Salt

真夜中の虹のSaltのレビュー・感想・評価

真夜中の虹(1988年製作の映画)
3.8
石油革命と石炭貯蔵量の減少から各地で労働者があぶれ、その結果犯罪率やホームレス、闇商売なんかが横行するようになった1950年頃のフィンランドかな?
アキカウリスマキ作品は頭を殴られて気を失う作品が多いね。
主人公は8000マルカがあったらどうするつもりやったんやろうか。
結局、南部の吹き溜まりで一生を過ごすことになったんかな。
映画を通して、フィンランドの不況と若さ故の過ちなどが描かれているけど、決してそれらを良いようにも悪いように描いてないところが素晴らしい。
人生どんな失敗をしても周りには誰かいるし、かけがえの無い選択になりうるということを教えてくれる映画だと思った。
同時に立ち止まって、これでいいかと妥協することの怖さも痛感したな。
Salt

Salt