Yuki

アラジンのYukiのレビュー・感想・評価

アラジン(1992年製作の映画)
4.1

実写版を見てて、途中から無性にアニメが見たくなった、途中で切ってアニメに変えよかなって思ってしまったけど、そんな無慈悲なことはしません。しっかり見終わってそのままのテレビで原作を見ました。

原点にして頂点

私は初代プリキュア世代です。あの時、そう、忘れもしない。私の幼稚園には派閥がありました。
プリンセスごっこ派とセーラームーンごっこ派
私はそこまで活発な性格ではありませんでしたが、プリンセスへの想いは誰よりも強かったため、プリンセスごっこ派と無所属(またはお母さんごっこ派)を半ば強引に巻き込み、先陣を切って“派閥活動”をしていました。その時、彗星の如く現れた「ふたりはプリキュア」。瞬く間に系統が若干似ているセーラームーン派はおろか、プリンセス派までもがプリキュアに侵され、とうとう私が誘っても皆乗るどころか私をプリキュア派に陥れようとしてくる始末。とうとう私は派閥活動を諦め、園内でプリンセスの絵を一人静かに描くことに専念せざるを得なくなってしまったのでした。

プリキュアの話になってしまったので話を戻しますが、とにかく私は幼稚園で優勢になろうが、劣勢になろうが、プリンセス一筋で、いじめられても「意地悪するこの顔、シンデレラのお姉さんみたい、私はシンデレラになりたいから、やり返さず我慢しよう」とか、「ベルみたいに本を読もう」とかって考えの根底にいつもプリンセスがいました。

そんな私にとって、アリエルの次に好きなのがジャスミンでした。意思が強くて虎と親友になっている姿は憧れそのものでした。そして猿と親友で、運動神経抜群、ユーモアもあってお茶目なアラジンも大好きでした。太マッチョタイプのジーニーは、ラグビーをしていた父に似通った部分があり、親近感を持てました。この作品に小さい時に出会えて、本当によかったなと思います。

強い心としとやかさを兼ね備えるジャスミンは今でも私のお手本です。最近のディズニーの作品では昔のプリンセス作品でよく見られたしとやかさがあまり描かれなくなっているように感じます。フェミニストのことを考えて?か強くて元気で自分の意思を貫く姿ばかりです。でもおしとやかなことも素晴らしいと思います。デュエットの歌を見て特に感じました。相手を尊重する姿、これは性別を超えて、今の人が見習うべきことなのではないのでしょうか。

この作品には本当にありがとうという気持ちでいっぱいです。もう何回も見ました。でも今日も見たので、ここに記します。
Yuki

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