1950年代の銀座の艶っけ(すずらん通りがメイン)
千田是也のベレー被り
斜め向かいのカフェをこちらの洋品店を、互いに鏡越しに切り返しで(階も時折跨ぎながら)映していくあたりは贅沢で、
一転して和風な方に飛び、どんちゃん騒ぎな生花教室や神社の脇の電話ボックスでの接吻、シラミ!シラミ!と叫ぶ展開があったりと中々幅がある。
しまいには岡本太郎に勅使河原蒼風といった面々まで登場してきて、ちょっと、、これはとっておきの贅沢品を観たなと感じつつ、
最後の方の芦川いづみの、お母さん、それは済みました はおかしすぎた。
自然とこうなっちゃいましたって感じのてんこ盛りと味の多さで、観た方も感想がとっ散らかる。
1950年代が日本映画の全盛期というのがなんとなく感じられる逸品。