このレビューはネタバレを含みます
根岸監督のとある 若いビニールハウスの男女
根岸吉太郎監督、荒井晴彦脚本。
このコンビは「絆」でも再び組む。
原作立松和平。
永島敏行のどんくさそうな農村青年ぶり。
生々しい力強さ、ダサさは素晴らしい!
70年代からの永島さんはやはりいろんな監督さんをまたにかけ、地味な活躍ですが、
素晴らしいお仕事ぶり。
本作の男イナカッペ青年ぶりは必見!
そして彼と一緒に農作業をする、石田えりの飾らない力強いボデェと笑顔!
そんな二人に絡む、父、母、お金!
なかでもジョニー大倉の告白の素晴らしい長廻し!
現実の告白のようなリアルさ!
ラストの気恥ずかしいくらいの青臭い歌!
あれこそ若さがにじみ出る気恥ずかしい描写だ!すなわちこれ青春だ。
根岸監督作品傑出の青臭くて若いビニールハウスの匂いがこちらまでうつってくる。
1981年作品。
2009年3月27日 15時57分レビュー