遠雷の作品情報・感想・評価・動画配信

「遠雷」に投稿された感想・評価

 ATGの映画はドロドロしてほとんどつまらないが、これはマシなほうだった。そういえばジョニー大倉がドロドロしてたか。
梵

梵の感想・評価

3.8
東京近郊で家業であるハウス栽培を行う若者の閉塞感を永島敏行が好演。
石田えりや横山リエの濡れ場にドキドキした。
砂場

砂場の感想・評価

4.5
公開当時見て中身をほとんど忘れていた。改めて見ると音楽のリズムと画面のリズムが気持ちいいなと思った。冒頭のタイトルの出方もかっこいい。
音楽担当の井上尭之は本作ではフュージョン、シティポップ風のグルーヴを聞かせていてドロドロしそうな題材の割にはカラッとあっけらかんとしている雰囲気。
よく考えるとこのビニールハウスも団地の横にあり、郊外の農村でもなく地方都市でもない中間的な場所であり、軽めのフュージョンノリが結構合っている。初めて永島敏行が石田えりをドライブする場面ではレゲエがかかるのも良い。
なんと言ってもラスト付近で二人が「わたしの青い鳥」を歌うのだが、これが最高に素晴らしい。
これは立松和平の原作にあったのか、根岸吉太郎の演出か分からないがこれを考えた人はすごい。しかも妙に長いのがまた良い

70年代ATG的雰囲気が薄れ、80年代的になってゆく流れに位置していたと思うが本作は音楽の使い方がその時代の変化をうまく表現していると思う。
公開当時、文芸作だという理由を盾に石田えりのヌード見たさに鑑賞したことを思い出します。石田えりの迫力ボディも良かったんですが横山リエと永島敏行のビニールハウスが強烈な印象が残ってますね。都市が近郊の農業に近づいてきて兼業農家が増えてきた時期でもあった。ビニールハウスと団地がシュールに撮っている。永島敏行の泥臭くいやらしい感じが素晴らしい。ちょっと前まで「ドカベン」出てたのに!父親の実家がまさに宇都宮駅近郊だったので再見して気がついた。あの辺は雷がめちゃくちゃに多い。まさに遠雷だ。遠雷が近づいてきて近郊で農業する新カップルさえも飲み込んでしまう予感にも思える。ジョニー大倉の長廻しは見事だ。そして青い鳥も長廻し根岸監督のネチっこさを垣間見える、いやそうして自分のスタイルを本作で確立したと考えます。ケーシー高峰が短い出番ながら印象的だった。立松和平は、本作でもスケベな人だと感じ入りました。
良い映画だった。石田えりがかわいかった。皆に祝福されながら「わたしの青い鳥」を歌うところ! 永島敏行の凄まじい音痴(わざと?)を一挙に救ってた

枯れるトマトとか不動産屋とかおばあちゃんとか、終末の気配は絶えないのにな

最後にさらっとセーターが「発掘」されて燃やされるのが良い。That's the understatement.
昔の時代感がすごい。
演技の質とか。
昔の映画を観ても新しさや、普遍性を感じたりもするけれど、
それをあまり感じなかった。
その時代の映画って感じ。
当時の風俗文化みたいなのはへぇーと感じたが。

おいおいって笑ってしまうことが多々あった。
そういうふざけた目線でみると楽しめるのだけれど、、、
これがアカデミー賞ノミネートなのかぁ。

ケーシー高峰には笑った。
あと、おばあちゃんも。
ここ2ヶ月ぐらいで70年代の邦画を何本か見て、なかなか面白く鑑賞できてまして。
まあ、評価が高かったり有名だったりする作品をピックアップして見てるので、それも当然だったりするんですが、そのせいか、その年代付近ぽいタイトルを目にするとそれだけで面白そうに見えちゃう病になっちゃって、借りたのが本作でした。

農業に従事する田舎の若者の、青春の日々と、その終わりを描いたような作品。
青春とはいっても、別にキラキラはしてなくて、ほとばしる熱量や、それと相対する鬱屈が特徴的な、生々しい青春です。
話としては、主人公・満夫とそのお見合い相手・あや子の恋、満夫とその親友と奔放な人妻の三者による三角関係、家を出た父親との確執、その他にも、さまざまなエピソードが同時に進行していく感じ。
一つのエピソードにかかりきりじゃなく、各エピソードともランダムに展開していくので、たしかに日常ってこんな進み方してるよなーと、妙に納得してしまいました。

ちょっと意外だったのは、主人公が、案外前向きで楽天的だというところです。
この手の作品って、ままならない現実の中にある若者が、それを受け入れられずに暴発する…みたいなのが王道の展開だと思ってた私からすると、日々に不満を抱えながらも「それはそれ」と割りきることができる満夫は、かなり健全に見えました。
悲しい出来事もあるし、自身の結婚や親友との長い別れなど青春の終わりを示す描写もちゃんとあるんですが、それでも、人生を前向きに進もうとする満夫のたくましさには、ちょっと感心させられます。
節操はないし、粗野だし、諸手を挙げて絶賛するほどの人物では全然ないんですけど、その人間臭さが妙に魅力的で、見ていて不思議に面白かったです。

その他で言うと、その音楽いつまで続くの?とか、そこで遠雷鳴らすのは取って付けた感じがしない?とか、全体に演出が洗練されてないような印象はありました。
主役級である永島敏行と石田えりも、まだ上手い役者とは言えないし、そうした諸々の要素も含め、なんか不器用です。
ただ、たまたまでしょうが、作品のそういう不器用さも、作中の登場人物たちとリンクするようなところがあって、これまた妙な味わいになってた気がします。
あまり見てこなかったですが、80年代の作品も良いもんですね。

釣りバカ観てから、石田えりにハマってしまったよ。。。


ケーシー高峰、意外と演技うまくてびっくりした。。
いい味出してたなあ。。。
70年代後半~80年代初頭の鬱屈青春映画の主人公といえば、永島敏行と江藤潤が二大巨頭だろう。
どっちも似たような不幸芸だが、どちらかというと永島敏行の方が性的な意味でうらやましいシーンが多い。
そしてこの『遠雷』で頂点に至る。
友人に勧められて早速観た。
この時代の空気感、舞台が宇都宮ってのも良い。
ジョニー3150ですね!
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