このレビューはネタバレを含みます
中森明菜ほどのそこしれぬゴシック。な音楽性のアーティストポテンシャルを。初女優としたてるにはこのくらい重量級監督脚本家でなくてはつとまらない。そしてそれにふさわしい作品にしあがってるし演技も完璧にこなしている。死後復活というテーマそして地下室や廃屋の動物実験室などで死姦されるというすさまじい役がみごとはまってまるでヒッチコック女優のような倒錯したデヴィッドリンチ系ローラパーマなうつくしさ。作品としてはたしかに丹波哲郎の大霊界病スピルバーグのet病におかされいびつだがそれは当時社会的に絶大だった大人の事情な両大作の影響下しかたないこと。それにしても舛田笠原コンビの重圧にひとりまけていない中森明菜の消耗やいかほど。おかげで当時の彼女しかかもしえない独特なゴスロリ感がひきだされている。