“頭で思考できることに価値はない。”
あぁ素敵な映画。人間のダメなとこ溢れるドロドロとした話なのに、なんでディズニーのようなおとぎ話感とこんなお洒落感がでるのかな。モノクロで影を使った構図が美しい。ブルックリンブリッジを眺めるシーンは今でもお手本だよね。
超ロングショットをふんだんに使い、人よりもニューヨークの街が主役のようだった。一瞬話してる人がどこにいるのか分からないシーン多数。でもそれはわざとで、この街の中で生きるちっぽけでどうしよもなく愛おしい人々を表現しているんだろうな。
ウディアレンをはじめとして、ダイアンキートンやメリルストリープが若かった時代。みんなダメダメなんだけど、それをまるごと包み込むマンハッタン。言葉にしにくいけど、それがまた良い。ウディアレンの才能が光るね。