ウディ・アレン最高傑作❗
見る前は正直「アニーホール」には劣るだろうと思って期待してなかったが素晴らしかった。
4人の恋に飢えた物語。モノクロ映像の中に滲み出る人間の旨味と脂身。濃厚であり繊細でした。
17歳の少女と付き合っているアイザックが、後に起こすウディアレンの大スキャンダルと被って変な気持ちになりました。
でもこの映画、すごいのはラストシーン
自分がトレーシーを振ってメリーと付き合ったのにまだ不倫相手だったエールが好きなんだと告白され失恋するアイザック。彼が最後にいままで子供だとバカにしていたトレーシーが恋しくなり彼女がくれたハーモニカを見て気づく。
本当に子供だったのは自分なんだと。
アイザックは家を飛び出しトレーシーの元へと走る。初めてウディアレンがカッコいいと思った。
ロンドンへと旅立とうとするトレーシーに言う。「いかないでくれ」自分がいけと言ったのに。トレーシーは支度をする。でも彼を許す。「少しの間でも愛があれば大丈夫よ」アイザックは行くことを許し微笑む。そしてラプソディーインブルーが流れ映画が終わる。
「アニーホール」は相手が変わるのが怖くて別れた話だったがこの映画は人間変わるのが当然だから、自分も変わらないといけないという素晴らしいメッセージで終わっているので一段階グレードアップしたなと思いました。