レオス・カラックスの代表作にして作家人生が破滅しかけた作品。
うーん、思ってたのと全然違ってハマれなかったですね…。
ポンヌフ橋のホームレスカップルってまずその設定が引っ掛かるし、これだけ大規模な予算使ってなぜこんなミニマムな物語にしてしまったんだ?
それでまだ純愛ラブロマンスならまだしも、二人が終始情緒不安定で叫んでるし、ストーリーもめちゃくちゃ変わるので置いていかれた…。
『汚れた血』はクライム映画で、その中での恋愛ストーリーだったからめちゃくちゃ好きだったけど、これはあまりに破綻しすぎ。
花火のシーンは最高でしたけど、あとラストシーンのジャン・ヴィゴの『アタラント号』のオマージュとか。
カラックスはこの撮影中にトラブルに見舞われまくって鬱になったり、そしてジュリエット・ビノシュと別れたりと辛い出来事もあったようですね…。