chicohime

ソフィーの選択のchicohimeのレビュー・感想・評価

ソフィーの選択(1982年製作の映画)
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なんて難しい作品なんだろう
悲劇を描いているのに、悲壮感を押し付けてこない静けさを感じた

個人的な解釈をすると、私はソフィーは選択をしていないと思う
歴史の渦に巻き込まれて悲劇に見舞われたのは何一つ彼女の選択のせいじゃ無いし、あの時代はみんなが何を選択してもどうなるかわからない、暗黒な世界だっただろうなて思う
生き残った者は常に罪悪感を背負って、自分の選択が結果を招いたと悔いてしまうのだろうけど
アウシュビッツに向かう列車に乗せられた時点でもう運命は自分の手にないと思う
ソフィーの悲劇は、まるで彼女が結果を招いたかのように言葉を言わされたことだと思う
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