このレビューはネタバレを含みます
ゴジラが街を歩いて破壊を尽くし、人間が応戦するというとてもシンプルなナラティブが、工夫を凝らしたカメラワークと絵画的な目線でとても面白くて、洒落た映画だなと思った
カメラの動きがとにかくテンポ良くて、見てて心地がいい
はじめの椅子に深々と座って固定された視線から、走る車や手持ちカメラみたいなブレとのコントラストがかっこいい
一般市民ではなく、政治から見たゴジラってすごい画期的な目線
核問題にまで斬りこむなんて、世界の視聴者へのメッセージも意識してるなと思うし、現実でも起こり得る日本の3度目の核爆弾被爆を阻止しようと、後半必死に動くキャラクターたちがヒロイック
ささやかだけど、国際社会の渦の中守り抜いた信念は素晴らしかったなって思う
映像作品では通常当たり前のように出てくる爆弾の1本1本に重さを感じる作品だった
庵野監督は、有川浩作品を意識したのかな
図書館戦争とも通するような(ロケ地もキャストも少々被ってるし)、複雑な組織のシステムをわかりやすく見れて、なんだか、空飛ぶ広報室のキャラクターたちが飛行機が映るたびに歓喜してるような気がして嬉しい気持ちになってしまった笑
