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ソフィーの選択のajtdmwのネタバレレビュー・内容・結末

ソフィーの選択(1982年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

流し見したので間違いがあるかもしれませんが…

 ネイサンの天才だけど精神病っていうひとつのストーリーも個人的に好きで良かったけど、ソフィーがアウシュビッツで経験したことがこの映画のもう一個のメインみたいになっててそこがよりおもしろかった。

  まずソフィーは彼女自身が最も大切に思っている子供のためだけに美しさとマルチリンガルを生かしてアウシュビッツをどうにか潜り抜ける。
 そこではソフィーが人々の状況に合わせて自分の行動を選択するというソフィーの天性の器用さを垣間見た気がする。ソフィーは嘘もつくし、利用もする。すべては自分が生き延びていくためだけに。表には出ないけどソフィーの内に秘めた狡猾さみたいなのが見てて共感できたし自分もこうやって生きているんだなと思った。

  そしてネイサンは出会いから怒り心頭、爆発してるけどその後徐々に心が広く、肯定的で偉大な人間ってことがわかってきて、だんだん主人公もネイサンを理解し始め尊敬もしてた。
 けどネイサンは精神病なんだとネイサン兄から知らされた後、主人公がネイサンを見る目には精神病というフィルターがかかっていて、そのシーンは少しだけど主人公がネイサンをはたから観察しているような構図になっていて、友としての主人公のネイサンへの愛が際立つシーンだった。割と寂しさのあるシーン。
 もちろん主人公、ソフィー、ネイサンの間には常に愛がある。だからこそネイサンがたまに爆発したときにネイサンが2人のことを愛してるのは知ってるから二人も余計ネイサンが"異常"になってしまうのが悲しい。

 主人公は主人公でソフィーを恋人として支えていきたいと思い始めるけど、奇跡的な出会いを果たして救ってもらった過去があるソフィーにはネイサンに対する特別な気持ちがあって、ネイサンは既にソフィーの最もかけがえのない存在になっていた。

 最後には死んでしまうこの二人との出会いが主人公にとって自分を見つける旅になったのかはよくわからないけど、二人の力強い生き様に主人公も見てる私も感動させられた。と思う。
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