1950年代の女子大×美術史×ジェンダー。「美術史は、自分の物の見方が『作られていること』を知る学問である」という立場が明確で泣きそうになる。
どれだけ頭が良くてもやりたいことがあっても人生の最終地点を「家庭」に定められてしまった女性たちは今尚存在する。メタ的な考察ができる作品。
ジゼルとベティには頼むから幸せになってほしい。あと保健室の先生。
正直いってイタリア語の先生のどこがいいのか全くわからなくてそのせいで観ていて混乱してしまった。ポールと別れたなら別れたで、学生と絆を深めるのをもっと描いて欲しい。美術史の授業観たい。
すっきりしない部分がかえって妙なリアリティになっている気がする。人間は複雑だ。
1年目の美術史で観るにはもってこいです。
どうぞお時間あるときに。