ゆっきー

シルビーの帰郷のゆっきーのレビュー・感想・評価

シルビーの帰郷(1987年製作の映画)
3.5
両親をなくした姉妹の元に叔母がやって来るが…って話。この叔母=シルビーの幼児性の塩梅が絶妙で良い。まずこの叔母のコートのポケットからまるで幼稚園児の如く色々なゴミが出てくることで、この叔母の精神的な未熟さを表現している。

白昼堂々公園のベンチで寝たり、魚をポケットにそのまま入れて歩いたりしている。妹の心は離れていく。俺もこんな叔母嫌だわ。
姉とシルビーが夜、橋の下に小舟で漂う場面の美しさは半端ないが、橋を通過する列車は撮るべきだったと思う。音と光だけでやり過ごされてしまい残念だった。
ラストの闇に向かう線路のパースペクティブ構図の絶望感。。。
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