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WANDA/ワンダのmiyoyoのレビュー・感想・評価

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)
3.6
常に諦めたような表情でその場しのぎの行動を繰り返すワンダがたった一度、その表情を満足気に緩ませた瞬間があった。
強盗前に押し入った家から車で出るとき、デニスから「よくやった」と声をかけられた、その時。
ワンダは初めて人から承認されたのだろう。

監督、脚本、主演、バーバラ・ローデン
「私は無価値でした。友達もいない、才能もない。私は影のような存在でした。」
と語った彼女。
自分が価値ある才能を持っていることに気づかなかったのは、まだまだ女性は男性に依存して生きるのが当たり前だった1970年という時代のせいだろうか。
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