miyoyo

パリ、テキサスのmiyoyoのレビュー・感想・評価

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
4.8
赤いキャップ、赤い車、赤いシャツ、
赤の効果が絶妙
画の美しさだけとっても映画館で観られてよかった!

ストーリーは単純なんだけど、映画を観てじんわり涙が溢れてきたのは久しぶり
道の両側を歩いて帰ったり、マジックミラー隔てて話したり、くらいの距離感が家族だった時にも必要なのかもしれない
あまりにも距離が近すぎて相手が見えず、お互いに傷つけ合っていた2人、強すぎる愛は重い

この結末でハンターは幸せになれるのか、とか
弟夫婦の気持ちは、とか
いっさい語らない
ジェーンと暮らそうが、弟夫婦の元へ戻ろうが、そんなことを今ここで語るのは野暮というもの

この作品はナスターシャの出世作
「テス」の頃はただただ美しいだけで演技はいまいちだったけど、本作のジェーン役はすばらしかった
しかしこの後、いい作品に恵まれてないのがとても残念
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