いわやん

黒の奔流のいわやんのレビュー・感想・評価

黒の奔流(1972年製作の映画)
3.6
さえない弁護士矢野。
ある時、阿部コンツェルンの御曹司が若い女中の貝塚に殺される事件の国選弁護士を担当する。

裁判は無罪を勝ち取り、この裁判で注目された矢野は、貝塚を雇い入れる。

矢野には、恩師の弁護士の娘を嫁にする野望があるが、女グセが悪く貝塚に手を出す。
いよいよ評判が上り、娘との縁談話が出てくると、嫉妬する貝塚は・・。

自身の女グセの悪さから、元々の弁護士事務所の女性、貝塚と関係した女から、上がっていく評判と対峙するように追い詰められていく矢野の苦悩がこの作品の幹で、矢野役の山崎努が、悪魔になっていく様が素晴らしいです。

貝塚役の岡田茉莉子もまだまだ若くてアイドル的な表情の中に妖艶な魅力もあり、実は⚪⚪だった告白からの展開は面白くて。

ラストのボートのシーンからの結末、面白かったです。
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